2022/07/06

こんにちは。院長の山田です。
 7月といえば、夏野菜が旬を迎える時期ですね。
夏野菜のなかでも、
 きゅうりは汗をかきやすい夏にぴったり。
 約95%を水分が占めているので、
 食べれば水分補給もできる食材です。
そんなきゅうりの魅力は、
 ポリポリとした歯ごたえ!
 この歯ごたえを感じるためには、
 お口の「ある組織」が深く関わっています。
◆歯ごたえを感じているのはどこ?
歯ごたえを感じているのは歯ではありません。
 では、どこで歯ごたえを感じているのでしょうか?
 
 歯ぐき?歯の神経?あごの骨?
 
 実は…
 このなかのどれでもありません。
歯ごたえは「歯根膜(しこんまく)」という
 歯とあごの骨をつなぐ組織で感じ取っています。

◆0.3mmにある大切な役割
歯根膜の厚さは、なんと
 たったの0.3mmほどしかありません。
とても薄い歯根膜ですが、
 実は大切な役割があります。
 それが「クッション」と「センサー」の役割です。
食べものを噛むとき、
 歯にはとても強い力がかかっています。
 
 歯根膜はその力をクッションのように
 吸収・分散し、歯や骨を保護してくれています。
 かたいものをガリッと噛んでしまっても
 歯や周りの骨が無事なのは、歯根膜があってこそ!
また、歯根膜はセンサーの役割も担っており、
 噛んだ時の「かたさ」や「感触」といった
 微妙な刺激は、歯根膜が脳に伝えています。
 そのおかげで、私たちは歯ごたえを感じられるのです。
他にも、食品のかたさに応じて
 噛む力を調節することにも歯根膜は役立っています。
きゅうりのポリポリとした食感や
 天ぷらのサクッとした食感を楽しめるのも
 歯根膜があるおかげなのです。

◆歯根膜は一度失うと戻らない!
歯根膜は歯が抜けると
 一緒にとれてしまいます。
たとえ、入れ歯やインプラントで
 抜けた歯を補ったとしても、
 歯根膜が元に戻ることはありません。
つまり、一度でも歯根膜を失ってしまうと、
 ごはんを食べたときの食感も
 一緒に失われてしまうのです。

そんな歯根膜を失わないために、
 まずは自分自身の歯を守る必要があります。
「むし歯」や「歯周病」にならないために、
 定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受けて
 きれいなお口を維持しましょう!

理事長 山田 武史
やまだ歯科医院
〒546-0043 大阪府大阪市東住吉区駒川3-1-7
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