生活が大事

昔どっかの政党が言っていたような言葉ですが…、
そもそも我々の行う医療はどこを目指すべきでしょうか?という事から始まったのが
今回のテーマです。医療と言いますと「専門的・科学的」(よくエビデンスとか言われますよね)

専門・科学的であり生活期でないとならない。というイメージです。
しかし、在宅医療や日常の臨床で患者さんからの話しを聞いていると、
医療の考え通用しない現象に度々遭遇します。
そこで、でてきたのが今回のお話です。
例えば、ぐらぐら今にも抜けそうな歯があります。
医療的に 抜歯になります。本人がそれを望んでいなかったらどうするという事です。
では、次の考え方の基準、その行為により本人の生活が満たされるのか?という事です。
ですので診療するときにできるだけその人の生活背景をみるようにしています。
まだ開業して10年ですがスタッフや患者さんから本当に教わっています。
これから本人の“生活”が 主体的、自発的になるようにしていきたいと考えています。


山田武史