2020/11/22
おススメの本
『21世紀の資本』
今回の本はかなり分厚く、なかなか読むのに時間がかかってしまいました(;´・ω・)
コロナの影響により色々問題が浮き彫りになったかと思いますが、その問題の1つが
【格差】かなと思いこの本を読みました。
早速ですが、この本の最大のテーマである1つの数式です!!
”v>g” 何のことか全くわかりませんよね。
つまりどういうことかというと
富裕層(不労所得者)>労働者
の所得がこれからどんどん差が出てくるということです。
つまり、働けども働けども・・・
といった状態にこれからなっていくのであろうということです。
本の中でも多くのデータをもとにこれらの事を論理的に説明しており
実際にアメリカでも富裕層の全所得がアメリカの全所得の
約80%-90%を占めるのだとか・・・
そしてさらに技術革新によりその技術に投資できるのは
作業効率があり、多くの労働者を雇うことができる
つまり、より持てるものはより豊かになり、持たざるものはより貧しくなる・・・
次に「少子化問題」
子供が少ないと、相続により富が集中するため
裕福な家庭に生まれた人はさらに裕福になる
と、この本で述べています。
では、どうすれば良いのでしょうか?
これらの問題を解決するためには富裕層からは
多くの税金を課税するべきだとか
なんともついつい悲しくなる事ばかり書かれており
読んでいくうちにどんどん悲しくなってきてしまいます。
では、貧しい家に生まれたものは貧しいままで
裕福な家に生まれたものは一生裕福なままで
これは生まれつきの宿命みたいなものなのか・・・
これは福沢諭吉さんの「学問ススメ」を相反することになってしまいます。
そして仮に成功を収めたとしても税金で課税されてしまい
頑張るだけ無駄なのかと・・・とついついなってしまいます。
もうこれは内心穏やかではいられませんよね。
この問題をどう考えたら良いのか?
受け止めたら良いのか?
僕自身もついつい落ち込んでしまいました。
しかし、よく考えてみてください。
働く人(誰かのために働き、社会に貢献する事)は
そんなにしんどいでしょうか?
もちろんしんどい事や辛い事もあるでしょうが
相手から感謝される事はそんなに悪い事ではありません。
そして”お金=幸せ”でしょうか?
働かなかったら何をしますか?
毎日焼肉や高級寿司でバカンスというのも飽きてしまいますよね。
と考えると少し気持ちが楽になりませんでしょうか?
つまり、これからどんな時でもまずしっかり学び、社会の一員として
働ければそれはそんなに悪い事ではないのではと思います。
”お金=幸せ”ではありませんので!
もちろんお金も大事ですが・・・(笑)
理事長 山田 武史